進撃の巨人浮世絵 絵師出演トークイベント情報
考察!KUNIYOSHI
「奇想の浮世絵師」や「江戸のポップアーティスト」など多様な異名で称され現代のポップカルチャーにも多いなる影響を与えている江戸の絵師歌川国芳に焦点をあて浮世絵研究で博士を取得した山本野理子氏と、日本画家として『スターウォーズ』『進撃の巨人』『ホーンテッドマンション』等を題材とした浮世絵を手掛けた塩崎顕氏による江戸文化・風俗・美術・エンターテイメント等の軸から考察をしていく講演・トークを行います。
また、江戸浮世絵木版画の摺師による実演、摺り体験も行います。
そのようなプログラムを通して、江戸と現代が浮世絵を通してつながっていることを見出し、日本の誇れる文化としての浮世絵を多くの方々に知ってもらい、さらに浮世絵にかかわる絵師、彫師、摺師、和紙職人たちへの助成と後継者育成なども視野に入れたイベントとして展開して参ります。
19世紀、フランスを中心にヨーロッパに巻き起こったジャポニスムをきっかけにゴッホ、モネ、ロートレックなど当時のヨーロッパの印象派の画家たちに多大なる影響を与えた浮世絵。今まで見たこともない克明な日本の生活風俗の描写に彼らは驚愕しました。
その浮世絵は絵師・彫師・摺師の三位一体の協力体制と手漉きの和紙から生まれる200年以上継承されてきた日本の誇るべき伝統文化・技術です。
私たちが取り組む現代浮世絵ともいえる「NEO UKIYO_E」はその匠の技術と最新のクリエイティビティーが融合した作品です。
現在、200年前の江戸時代の浮世絵に私たちが魅了されるように、
私たちは200年先の世界の未来の人々が魅了される作品を残していきたいと考えています。
200年の継承が育む匠の技
越前和紙職人 / 人間国宝 九代 岩野市兵衛
福井県今立町(現・越前市)に生まれる。
父の八代岩野市兵衛(重要無形文化財「越前奉書」保持者)と伯父の岩野正男の厳しい指導を受け,伝統的な越前奉書の製作技法を学ぶ。
伝統技法を深く研究し格調の高い越前奉書を漉くことに専念する唯一の技術者。
最高品質の和紙は、世界一の修復紙としてルーブル美術館にも納められている。
【和紙】
人間国宝・岩野市兵衛氏が漉く最高級の越前生漉奉書を使用しています。 越前和紙のなかでも生漉奉書の漉元は全国に三軒ほどしかありません。
越前(福井県)生漉奉書は1500年あまりの歴史を持ち、古くからその高い品質が評価され公文書として使われていました。
現代でもその越前生漉奉書は、伝統技法を守り気の遠くなるような工程を経てひとつひとつ手作業により作られています。
300回の摺り重ねにも耐えられるとして多くの版画家に支持されており、かのピカソもこの奉書を使用していたと言われています。
【彫り】
浮世絵木版画には、山櫻の一枚板が使われます。桜材は木目が細かく耐久性に優れており、木版画には最適の素材だからです。
初めに手前に傾斜した机に布をひき、版木を固定します。そして版木の表面に、薄い和紙に写された版下絵を裏返しに貼り付け、透けて見える墨線に沿って彫刻刀で切り込みをつけながら彫り上げていきます。
細密な彫刻には、彫刻刀の影を防ぎ光を集中させる効果のある、水の入ったフラスコを電球の前に置いて作業を進めます。
浮世絵木版画では、墨版(墨線だけを彫った版木)を使い、色数だけ摺られた校合摺り(墨線だけを摺ったもの)に絵師が色差しをし、彫師は色差しに従って色数だけの版木を彫りあげます。
【摺り】
何十となく重ねられる馬連の摺りに耐え、木版画特有の深みのある作品を生み出すには生漉奉書(和紙)が欠かせません。
ドーサ引きされた和紙を水で湿らし、薄い色から順番に摺り始めます。
版木の右下にかぎ見当、手前に引きつけ見当が刻まれており、摺師は見当に合わせて紙を置き、次々と色を重ねて摺っていきます。熟練した摺師は何枚摺っても一度で置く位置が決まります。
何枚もの版木から、たくさんの色をぴたりと重ね合わせ、絵師の意図する作品を摺りあげるのは職人技の極致とも言えます。
アーティストが創造するアートフレームによるプレミアムシリーズ。
浮世絵作品へのリスペクトに基づき国内アーティストがデザイン・製作するArt Sculpture Flame。
作品世界のエクステンションでプレミアム空間を醸成します。
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